極私的偏愛映画⑨『ロッキー(ROCKY)』◆~スライと私と逆転無罪~◆
今回の『ロッキー』は、極私的と言うにはあまりにも有名でファン層も厚い。
名作・駄作もありながら、いまなお新作が製作されている懐の深~い作品である為、今更紹介するのもなぁと気が引けていたが、
世間のスタローン学論の微妙なズレや”単純な筋肉バカの元・アクションスター”ではないことを改めて証明したいという思惑もあり、
なにより筆者の人生の中ではどうしようもなく思い入れの深い作品なので、いずれ取り上げざるを得なくなるとは思っていたのだ。
続きを読む極私的偏愛映画⑥『ダーク・スター』宇宙空間を舞台とした脱力系SFコメディ。唯一無二の飛びぬけた怪作。
前々回の『スモール・ソルジャーズ』の紹介の際に、”幼少期のショック”に勝る映画経験は無いような事を申し上げてしまったが、成人しても、衝撃のあまりそれまでの価値観や原体験を塗り替えてしまうような作品も稀にだが存在する。
続きを読む極私的偏愛映画⑤『コータローまかりとおる!』爆発的なエネルギーに満ちた傑作。元気を通り越して涙が出てくる現象を”感動”と呼ぶのかな。
今作を鑑賞する、直接のきっかけとなったのは友人からの強い勧めによるものである。
当時、京橋フィルムセンターで開催されていた、
”特集・逝ける映画人を偲んで 2013-2014”
という特別上映プログラムの一環で、2014年に死去した今作の監督、鈴木則文を偲ぶための再上映であった。
続きを読む