『シン・ウルトラマン』※ネタバレあり感想。私は楽しんだ。 君たちも好きに楽しんでみろと…… #ぶっちゃけ映画感想

初日に観てきましたよ。以下、ネタバレあり雑感想。


情報を整理する意味合いも兼ねて、冒頭から思い出しつつ。

▶映画本編以上に『M八七』が最高でした。今回人生初の米津。
(これだけは言っておかないと…)

 

▶全てのオタクが敬愛する創造主、成田亨デザインの宇宙人が構想そのままにスクリーンで暴れまわる瞬間をこの令和に拝めたのは非常にありがたい。が…。

▶開始早々に出た「シン・ゴジラ……か~~ら~~~の~~~!?…ウルトラマ~~~ン!!!(爆)」

初手から辛辣でスマンがパリピノリみたいで笑えもしないし、何…??いやオマージュなのは解るけど…いる…?これ…?

▶ゴメスが完全にシン・ゴジラのセルフパロディみたいなことになってたけど、大丈夫か…?マンモスフラワー(以下同)

▶ネロンガ戦と銀色の巨人ことAタイプさん、「案の定やりおった…」という想いと、「白黒テレビを通して見た時のウルトラマン」ってイメージが一気に頭の中に流れ込んできて勝手にエモーショナルになってしまった。
ここまではまだオモロイ。スペシウム光線が発射されるまでの盛り上がりも非常に良い。

シン・ゴジラの地続きのお話っぽいから、禍威獣に対しての「困った奴だ」「やっかいなやつだ」と軽口が叩けるようになっているのはパシフィック・リムを思い起こさせる。(出来栄えには天と地ほどの差があるけどな…)
禍特対はそんな好きくない。

▶ガボラ戦~ザラブ戦
ここまでが自分の一番楽しめたパート。(ぶっちゃけここで終わっても良いとさえ思った)

宣材も含めて素立ちの印象が強かったけど、いざ蓋を開けてみればけっこうきちんとウルトラマンがプロレスしていて驚いた。なにより飛来してからの本家ゼットン線で見せた「回れば何とかなる!(珍妙なSE)」キックが絵面的にもメチャクチャ面白くて笑っちゃった。

ザラブ戦までに至るまではかなり楽しめたし、「ザラブってやつやべーよ。下手したら怪獣より厄介じゃね?」ってなってる首相官邸のざわめき感は良かったな。ワイトもそう思います。

▶この映画、「不測の事態」って何回言ってんだ?
予測しろバカ。

全体的にCGは安っぽいし、なかなかキツイ瞬間が多々あり、
その中でもカットに応じてIMAXでは耐えきれないようなガッビガビの画質の瞬間があったんだけど、アレ何?意図だとしてもあまりにもノイジーに感じてしまった。

▶「長澤まさみのおぱんちゅ見えそう!」
「お風呂入ってないのよね…」
「まさみちゅわの体臭クンカクンカ!クンカクンカ!メス臭!メス臭!」
はさすがにキモすぎた。猛省して。

別に家にいた時に捕まったってことにしてスウェット着せて、「プライベートだとそんな感じなんですね」で良くない?
なんでわざわざタイトスカート着せてローアングルで見えるか見えないかみたいな瞬間を撮る必要があったのか謎なんだよ。

「よっしゃ!」ってケツ叩くのも謎だし。キャラ造形が全く分からん。職場の先輩のケツ叩く後輩とか許されるのかよ。
やっぱり禍特対はそんな好きくない。

▶マンガ喫茶の個室でこじんまりとモデレーター業務に勤しむメフィラス、頼りになるリスナーみたいで可愛かった。
山本耕史演じるメフィラスは全体的に良かったけど、「私の好きな言葉です」が多すぎて全くキャラ立ちしてないし、「ここすき」を連発しすぎて好き好き概念が分散しちゃってるオタクの言葉並みに薄っぺらく感じたな。

「割り勘でいいか?ウルトラマン」←ここすき
「ヘアッ!」を言わないウルトラマン←すきくない

▶世界ゼットン会議のところ、「たぶんコロナ禍でどうしようも無かったのだろうな…」という制約が見えてしまって残念だった。
別にVRチャット内でアバター使って会議してるカットでも入れておけば良かろうに、ダサ英語を垂れ流してるのを見せられてもねぇ…。
「どーせ人類はゴミですわ!はー、ゴミゴミ!」っていじけるのは構わないけど、見せつけるようにストロングゼロをグビグビ飲みだす滝くん(だっけ?)

「そんな演出でいいのか…」とは正直思った。
俄然、禍特対は好きくない。

▶ゼットン戦、そんな覚えてないんですけど、なんかありましたっけ?

▶TLで色々な意見を見たけど、
こじらせオタクの言う「樋口真嗣は俺ではもうどうしようも~」みたいな感想のほうが、この映画の100倍クソキモかった。何様なんだよオメーらはよ…。

▶中盤までは本当に『ウルトラマン』というコンテンツを愛してきたオタクのオフ会を見ているような多幸感があったんだけど、特に終盤にかけては目に見えて尻すぼみしていった印象があり残念。

他の方も言及しているように、とにかくせわしがない。
ワンモチーフ内で最大限の工夫が施されていた『シン・ゴジラ』に対して、本当に映画ナイズドされたテレビ番組感が凄い。

ラストにしてもあまりにもブツ切りで、全く余韻が残らず、米津の主題歌が終わった途端に席を立ちたくなった気持ちもある。もしかしたらこの映画、配信が始まったら家で何度も好きなところをザッピングして見ているような、邪道的な見方のほうが楽しいのでは…?とさえ思った。