平成最後のサメ映画襲来!『MEG ザ・モンスター』鑑賞。イカレハゲVS超規格外スケールサメの戦い
いやー、早速観て参りました。『MEG ザ・モンスター』
まさかサメ映画の記事が書ける日が来るとは思わなんだ。映画業界も闇がフカいなぁ…
ジェイソン・ステイサム(素手勇)VS超巨大サメ”メガロドン”ってことで、
かの有名な「知的風ハットさん」ほどではないですが、
私もサメ映画に対する思い入れはなかなかに強いのでね、感情のおもむくまま、友人と共にTジョイ・SEIBU大泉レイトショーへ。
今回の目玉といえば、あの世界一イカしたハゲちゃびんこと、ジェイソン・ステイサムが満を持しての”海洋パニック映画”としては初主演ってことで、
こうはいき~~ん
ふっき~~~ん
以外と脱ぐ瞬間は少なかったので、自慢のボディを拝める時間は短かったですが、
ちょっとしたサービスシンーンが御座いまして、もう女子は悩殺歓喜でしょう。
嬉しい…嬉しくない?
なにより、元イギリスの水泳オリンピック強化選手として異色のキャリアを持つステイサムにとって、今回の映画はまさに”水を得た魚”。
生物学的に考えても、メガロドン(メグちゃん)がステイサムに勝つ見込みなど、
10%にも満たないのは観る前からして明らかなのですが、
今回ステイサムが対峙するのは、絶滅していたとされていた、古代に生息していた超巨大サメ”メガロドン”。推定体長は21m~27mってことで、
それなんてメガシャーク?とかいう野暮な突っ込みは置いておいて、
しかしながら、もはや有象無象のサメ映画を網羅してしまったクソ映画ファンとしては、多少デカイだけのサメでは驚きませんよ。
ともあれ、今回はアサイラム製のクソ映画ではなく、中国資本をベースとしたれっきとした超予算の大作映画。
クソみたいな特殊効果とは訳がちげぇんだよ!!
実際、大予算で作りこまれたCGのメガロドンは見ごたえがあり、マリワナ海溝の奥深くの描写は、息を呑むほどに美しいのですが、前述のとおり、「デカイ」だけでは、このご時勢では、パンチが弱く感じてしまうのもまた事実。
ストーリーに目を向けてみると、以外と色々なジャンルの傾向を取り入れた、”ブイヤベース”的な印象。
水深何万メートルといった極限状態での”海洋系パニックスリラー”に加えて、巨大生物メガロドンを主軸とした”モンスターパニック映画”の要素。
横転した船といった、限定した場所をメインとした”シチュエーション・スリラー”の要素。
このテのジャンルの先駆けとなった『ジョーズ』が以下に優れた要素の集合体だったかを再認識できると同時に、全面アクリル板のコクピットを持つ探査艇など、現代のテクノロジーに合わせたガジェットの見せ方の変化が面白いです。
昔であれば、鉄製のケージ視点や海面のヒレくらいでしかサメのジワジワ感を描けなかったので、砂塵の舞う視界の悪いアクリル製のケージから、急に現れるメグちゃんの大口というのは、なかなか迫力があってよかったです。
物足りないポイントを言えば、その巨体を活かした捕食方法や、スケール感の分かり易いビジュアルが、やや不足していた点でしょうか。
ポスターにもあるとおり、メグちゃんは獲物に喰らいかかる、というより、鯨のように口を開けながら突進し、海水と一緒に雑魚を口に流し込むような捕食を行うと予想していたので、劇中では、案外、普通に人にガブガブ喰らいついていました。
理想としては、真下から水面にドバッと飛び上がって、金魚すくいみたいに人を丸呑みするくらいの個性を見せてほしかったなぁとも。
Z級からB級まで、いろんなサメ映画を観すぎてしまったというのもあるのですが、
もうすこしバカ映画の要素はほしかったですね。
あと、基本的に中国出資の映画ということで、主演女優含めチャイニーズの描き方について、クドく感じる部分が多く、やや鼻につきます。
「micky」ぐらい原語で流せよと思いましたよ。