2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

極私的偏愛映画⑪『Vフォー・ヴェンデッタ』全てが”アメコミ映画”として理想的なバランスで成り立った奇跡の一作。

2007年からのマーベル・シネマティック・ユニバースを始めとする、現在のアメコミ映画の台頭はさながら破竹の勢い、ハリウッド資本の幅を利かせた黒船来航である。 それは数多の外国産映画に対して、国内の港が開かれている証明でもあるが、それこそ『アイア…

極私的偏愛映画⑩『ゾディアック』究極のオブセッション映画。演出が冴え、役者が光る。自己内葛藤映画の決定版。

ロバート・ダウニーJr(アイアンマン)やマーク・ラファロ(ハルク)に次いで、 ジェイク・ギレンホール(ミステリオ)がマーベル映画入りしてしまったせいで、 いずれ「マーベル役者が共演していた映画」として紹介されてしまうんじゃないかとヒヤヒヤする…

ミニマル映画ゲマインシャフト第3回大会 感想レポ

去る1月18日に行われた、ミニマル映画ゲマインシャフトというオムニバス形式、短編映画の上映会に行ってきました。 直接的なきっかけとしては、本プログラムで上映された『穴を掘る』の監督、矢川健吾さんからのご招待だったんですが、当日は別作品の撮影で…

ネトフリってどーなのよ②『ポーラー 狙われた暗殺者』北欧の至宝、マッツ・ミケルセン。ヤりマッツ撃ちマッツ泣きマッツ、全てのマッツファンに捧ぐ。

久々のネトフリ案件。『ポーラー 狙われた暗殺者』鑑賞。 北欧の至宝こと、マッツ・ミケルセン主演の、『ジョン・ウィック』風ガンアクション・バイオレンス・ムービー。 本筋からして「舐めてた殺人マシーンが、やっぱり殺人マシーンでした」という、オチは…

感想『ミスター・ガラス』シャマCU、感動のフィナーレ。シャマラン教徒にとっての教典となるか

突然だが、僕はシャマラニストだ。 シャラマニストとは、皆様ご存知だろう、M・ナイト・シャマラン監督の映画を愛してやまない、カルト教のようなものである。 カルトとは、映画評論家、柳下毅一郎氏いわく、「表立って活動できない教団の集会が夜な夜な秘…

感想『ドドンパ酔虎伝(1961)』昭和ならではの過剰なサービス精神。色あせない珠玉の名作。

昨日の『九ちゃん刀を抜いて』と同じく、神保町で開催中の【迎春特番 踊る時代劇】特集にて鑑賞。1961年、大映京都、川内康範脚本、田中徳三監督作品。

感想『九ちゃん刀を抜いて』沢庵ソングが頭から離れない。

たまには、旧作を観たいと思っていたところに 神保町シアターにて開催中の【迎春特番 踊る時代劇】特集を発見。 こいつは縁起が良さそうだ、と思い、 坂本九主演作『九ちゃん刀を抜いて』をチョイス。1963年、東映、岡本一平原作、城のぼる+吉川透脚色、マキ…

感想『クリード2 炎の宿敵』 完全なるロッキー外伝。さすがに蛇足だったか?

『ロッキー ザ・ファイナル』はロッキー・バルボアという、スタローン自身の最高のイマジナリーフレンドにとっては、まさに有終の美を飾った作品と言って過言でない出来栄えだった。

感想『来る』 〜極彩色に彩られたカリカチュアなトンデる映画

久しぶりに会った元・同僚の友人からの強い勧めにより、年末の憑き物落としとしてはベストかなぁという理由もあり、 オープンしてからまだ足を運んでいなかったTOHOシネマズ日比谷にて鑑賞。 意味深に上を見上げた構図。得体の知れない”何か”を見据えるよう…