世にも奇妙な物語  『穴』

f:id:shin_tayo:20200506162810p:plain

コロナ自粛期間中の体たらくで、モチベーション的に長尺のものを見る気力が沸き起こらず、ダラダラと無気力な日々を過ごすことが多くなってしまった。

 

なぜかYoutubeで『世にも奇妙な物語』が”あなたへのおすすめ”に上がる率が増えてきたので、良い機会だと思い、

1日1エピソードで感想でも書いてみようと思う。

 

第1回目は星新一「おーい、でてこーい」原作の『穴』である。

まったく、穴があったら入りたいよ。

 

続きを読む

映画『ジョーカー』に感じた違和感と道化師が象徴するもの

f:id:shin_tayo:20191020050030j:image

前回、観たばかりの『ジョーカー』 に関してのあれやこれを書き連ねたものの、

イマイチ、自分の中で自らから出た言葉、 感想が正しかったのかよく分からず、

 

なんだかモヤモヤとした霧立つ思いを抱えながらも、 今作を消化出来ないまま

公開から、早2週間が過ぎてしまった。

 

SNS問わず、各界から絶賛の声が寄せられてはいるが、

果たして僕にとって今作は何だったのか、 極私的に接してみようと試みた。

 

続きを読む

感想『ジョーカー』理屈なんてないよ。だって狂ってるからね。

f:id:shin_tayo:20191007013650j:plain

人生のとある節目に出会う映画は、時に良くも悪くも、その後の人生に重大な影響を及ぼすことがある。

 

今作のモチーフとなった『タクシー・ドライバー』などはまさにそういった類の”劇薬”指定の映画で、

精神疾患を抱えた1人の男が、社会や異性との接点を失った果てに暴走し、やがて出会った「娼婦の少女を救う」という大義名文を得て、ギャングの巣窟に単身乗り込み、ギャング共を次々と私刑にしていくわけだが、

主演のロバート・デニーロのまさしく狂気に肉薄したビジュアルと演技、雨に濡れたNYの夜景をバックに妖しく輝くイエローキャブという映像美も合間って、一種の狂気への憧れと共感を抱かせる、危険な出来栄えであった。

 

今作、『ジョーカー』もはたして、多感な10代の頃に出会っていたなら、

恐らく今作の持つ妖しさにあてられて、夜な夜な顔を白に塗ったくり、クネクネとリボルバーを握りしめて、鏡の前で踊っていたかもしれない。

(以下、ネタバレあり)

 

続きを読む

※ネタバレ有り※ 感想『トイ・ストーリー4』複雑を極めた現代で、完璧に理論武装された秀作。〜ゆえに僕はまた観たいとは思えないのだ〜

f:id:shin_tayo:20190721223816j:plain

 

公開から1週間ほど経っていますが、初日に観ていました。国内では賛否が分かれているようですね。

なんとなく理由も察せますが、それはのちほど。

 

 

本業が忙しくなりすぎて、観れる本数がグンと減ってしまい、

「まずは話題作から観ておくか」と、ミニシアター系の作品をなかなかカバー出来ない日々が続いています。

 

いままでは、なるべく画像や動画をたくさん盛り込んだ記事を心がけていましたが、どうしても一つの記事を書ききるまでに時間がかかってしまうので、以降はテキスト中心に、なるべく摂取したものを整理して消化しつつ、書いていけたらと思います。

「こんな意見もあるのね」くらいのライトさで読んで頂けたら。

 

それではやっていきましょう。

続きを読む

感想『ザ・フォーリナー/復讐者』秒で悪党をボコる!虚無の表情のジャッキーがノー笑顔で繰り出す痛恨の一作。

f:id:shin_tayo:20190523003352p:plain

なんでか知りませんがね。今作が本国アメリカで公開されたのが2017年10月13日。

 

かれこれ、2年近くこっち(日本)は待たされたっつー、ね。

 

どういうこっちゃーねん、オオッ!?

 

ジャッキー映画が即観れないという憂き目に遭いながらも、どうにか鑑賞。

 

続きを読む

【使いこなせ】『iiAFX』映画あるあるコンピレーションをまとめたYoutubeチャンネルが超実用的

 

f:id:shin_tayo:20190512162217j:plain

今回は完全な雑記です。


最近、頻繁にYoutubeをみるのですが、流石ネット社会といわんばかりに、

TVで扱われないようなニッチな趣味やコンセプトを取り扱ったチャンネルが増え、

普通にTVを観るよりもウィットに跳んだ内容を楽しめる世の中になってきました。

 

そんな中でも、少々の変わり種として異彩を放ちつつ、物作りの際のサブとして、非常に役に立ちそうなチャンネルを見つけたのでご紹介。

 

続きを読む

平成最後の総決算 『ザ・バニシング -消失-』『ヘンリー -ある連続殺人鬼の記録-』戦慄のダブル殺人鬼映画特集_IN_シネマート新宿

f:id:shin_tayo:20190501004447j:plain

もうすぐ年号が変わります。

新年号は”スーパーコンボ”だそうですね。

個人的には割と、どうでもいいですが。

 

●GWで沸き立つ巷は『アベンジャーズ エンドゲーム』の話題で持ちきりで、かくいう私も、10年近く付き合ったMCUの集大成の前にただ語彙を失うばかりで、出来の良し悪しはともかく「足繁く劇場に通う日々」に一つの終わりが訪れたことにただ寂しさを感じるばかり。

 

ともあれ本題です。この華のGWに何をと思われるかもしれませんが、

新宿のシネマートにて、『ザ・バニシング -消失-』上映公開記念と称し、『ヘンリー -ある連続殺人鬼の記録-』とのダブル上映という恐ろしい特集がやっていたので、つい足を運んでしまいました。

 

なので今回は特別編。二人のシリアルキラーを描いた悪夢のスーパーコンボ的な2作品をぶっ続けで鑑賞したせいで、死と血流の大晦日となりました。

 

続きを読む

感想『シャザム!』ハイエンドに構築された老若男女対応型、ポッポコーンムービー

f:id:shin_tayo:20190430223738j:plain


だいぶ久々の更新になってしまいました。

 

職場が変わって、土日がある程度休みが取れるようになった反面、

グダグダとデスクワークに取り組むことができなくなり、

なかなか観た映画を文体化できずに仕事に忙殺される日々を送っております。

 

憎っくき(?)福田雄一監督の日本語吹き替え監修で話題になりつつも、

DC映画に爽やかな風を送り込んでくれるのではと、公開前からジワジワと期待値を上げていた、『シャザム!』

 

早速観に行ってきましたよ、ということで、やっていきましょう。

続きを読む

『ゴジラ1984 コンプリーション』発売記念トークイベント 84ゴジラ復活トーク』 イベントレポート  2019 0223

f:id:shin_tayo:20190224235204j:plain


去る2019年2月23日に新宿ロフトプラスワンにて行われた、

ゴジラ1984 コンプリーション』発売記念トークイベント 84ゴジラ復活トーク

 

1984年(昭和59年)12月15日に公開されたゴジラシリーズの第16作である『ゴジラ』のファンブックの発売を記念し、当時、制作に関わられたスタッフをお呼びして当時のお話を伺おうという趣旨のこの企画。

 

ゴジラ1984』といえば、ファンとしてはなんとも複雑な思いの残る一作ではありますが、個人的にはちょっとアレなところも含めて大好きな1本でございましたので、友人からのお誘いを受け、ホイホイと参加して参りました。

 

このイベントで明らかになった事実も多々あり、なかなかブっとんだイベントでした。

続きを読む

感想『アクアマン』海中ド迫力ファンタジー!凶暴な外人レスラーこと”モモアマン”凱旋の宴を目撃せよ

f:id:shin_tayo:20190212032030j:plain

巷で話題の『アクアマン』新宿にて公開初日にウォッチしてきました。

 

アメコミものではありますが、初見でも分かりやすく、万人でも存分に楽しめる内容になっていたので、ぜひともこれは布教せねばと妙な責任感に狩られる名作でございました。

 それではやっていきましょう。

 

続きを読む