推しのYoutuberを紹介させてくれ① ”新宿二丁目最強のバルク”芳賀セブン
最近気に入ってよく観ているYoutuber、芳賀(はが)セブン。
”新宿2丁目最強のバルク”を自称する、ホモで無職のボディビルダーだ。
動画投稿をスタートしたのは約2年前というところなので、それなりの中堅と言える。
一時期、投稿がストップしていた時期もあるが、現在(2020年5月)では登録者数11万人に登り、
最も動画がバズった時期では、月収は70万を超える時もあったという。
ボディビルダーなので、基本的にはトレーニング風景と食事コントロールの動画がメインだが、いいと思った男の子に振られて1ヶ月くらいメンタルが弱っていることを公言したり、中身は繊細な青年といった印象を受け、その後の彼の動向が気になってつい観てしまう。
本人曰く、「心と体が合わさってこそのボディビル。体作りに興味がなくても、メンタルケアの一助になると良い」という意識で動画投稿を続けているとのこと。
とはいえ僕も芳賀のことを知ったのは「へぇ、そうなんだ。じゃあジム行く?」で全てを受け答えるという、かなりバズった動画だった。
個人的には「おっす、オラ、ホモ!(通称OOH)」の掛け声で始まる「芳賀セブンとゴミ袋のルーティン」と名付けられた一連のシリーズが特にお気に入り。
ガラが悪すぎて、最初はおっかない人かと思われていたが、
不運にも視聴者からコーデを揶揄して「ゴミ袋先輩」と命名されてしまった友人と思しき人物と、日々「死ね」だの「カス」だの「マウント取ってくんなクズ」と罵り合う姿や、おそらく互いに撮り合った動画のテロップを交換してつけあっているのか、右下にやたら辛辣なコメント(失明しろ等)がなされているのに不覚にも笑ってしまう。
LGBTという性的マイノリティを超えてなお繋がる彼らの関係性の深さゆえの”プロレス”なのだろう。二人の仲の良さが伝わってきて好感が持てる。
「芳賀をゲイと知った上で付き合いを続けてくれる人は本当に大事にしろ」と芳賀を激励するゴミ袋だが、
やたらと遅刻癖のある芳賀に対して、時折ビデオ通話や車中で苦言を呈す。
ビデオ通話開始時の挨拶は「こんにちわ、キチ●イさん」等で固定。
通話の最後には必ず「まぁ、とにかく一緒に頑張ろうぜ」という温かい言葉で締めくくろうとするゴミ袋に対して、間髪入れずに「死ねよ演技すんなクズ」と芳賀が吐き捨てるまでが一連のお決まりとなっている。
また、ビデオ通話のきっかけが「宇宙人はいるのか気になって夜も眠れない」とか、「なぜ空が青いのか聞きたい」といったクソどうでもいい理由なのも笑えるし、それに対して、「俺に相談してくれるのは嬉しいけど、まずはなぜ空が青いか、ググってから相談しろ」と冷酷に突き放すゴミ袋先輩もまた秀逸なのである。
(それでも相談は断らない懐の深さよ)
なお、ゴミ袋先輩の本業は植木屋さんとのことで、1児の父らしいのだがコロナの影響で生活が非常に厳しいことになっているらしい。
最近は演者として頻繁に登場するので、もしかして芳賀セブンが気を回して、
動画に登場する代わりに動画の広告収入を分け合う提案をしたのではないか、と思ってしまう。
だとしたら泣ける話ではないか。
とはいえ、芳賀セブンの投稿動画の本質としてはあくまでもボディビルにあるため、
ビジュアル的にも「マッチョは気持ち悪い」と、どうしても抵抗が拭えないと、嫌悪感を示す人も居るようだ。
これを受けて、以前マツコデラックスがインタビューか何かで、「ゲテモノタレントである自分に居場所を作ってくれたテレビや、それを受け入れてくれた視聴者に対しては、深く感謝している」
と述べたことを見たのを思い出すのだが、
芳賀もどちらかといえば、ゲテモノタレントにあたる(というかサムネイルの作り方や自身のMV的なものの作りが、どう見ても視聴者を定期的にふるいにかけているとしか思えない時がある)のだが、彼のような人が少しでも生きやすい世の中に、徐々になっていっているのかもと思う。
彼の良いところは、あくまで自分がマッチョでホモのキワモノ、というポテンシャルを最大限活用しながら、偏見を逆手に取ったような飾りっ気のある動画を撮るところだ。
「ボディビルなんてやる人はナルシストかゲイだ」という説に対して
「そうだね。じゃ、ステロイド打つ?」と返すだろう。
何だか本題からかなり外れてしまいましたが、せっかくなので、芳賀セブンの関連URLを記載しておくので、気になったら覗いてみてください。