【やべぇよ...やべぇよ...】感想『がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン‼︎の巻』
ドーモ。シンタヨです。
2020年8月現在、未だ世界は新型コロナウイルスの驚異にさらされたまま。
僕の住む東京でも1日の感染者は300人を超え、未だその勢いは衰える様子を見せません。
そんな最中、我々の脳細胞を破壊しうる、恐ろしい映画が爆誕してしまいました。
ここ日本で。
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今作を理解するための”あらすじ”
ときは令和、町中華屋“全中華”に、ロボットカンパニーから派遣されてきたお手伝いロボット、ロボコンが壁を破って現れた!!お手伝いで人の役に立ちたいロボコンは、“全中華”の店主・カズオパパと、ヨーコママを手伝おうとするも、ドジを連発。見かねた息子のヒロシは、ロボコンとトルネード婆々のもとへ出前に出かける。お手伝いができていると思ったロボコンは嬉しさの余り、タンタンメンが入ったオカモチを振り回してしまい・・・。 案の定、オカモチを開けるとそこにはすっかり汁の飛んだタンタンメンが!心配するヒロシをよそに、トルネード婆々は“汁なしタンタンメン”をすすって一言、「美味しい!!」 トルネード婆々の口コミで“全中華”の“汁なしタンタンメン”は行列ができるほどの大人気になり、ロボコンもご機嫌でお店のお手伝い!
ところが、“汁なしタンタンメン”の人気ぶりに他の料理たちは怒り爆発!“汁なしタンタンメン”と“全中華”の料理たちのアツいバトルが繰り広げられる!その裏で、地球規模の陰謀を企む影が動き始め・・・。
想像を遥かに超えた、驚愕の展開が待ち受ける!
お分かり頂けましたか?
僕には実際に本編を鑑賞しても、未だに今作の全貌を理解しきれていません。
・ “汁なしタンタンメン”と“全中華”の料理たちのアツいバトルが繰り広げられる!
・汁なしタンタンメン役:鈴村健一
マジで、どういう意味?
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常軌を逸したその全貌と異常性
今作を一言で表すのは難しい。
というのも、その物語や描写、全てにおいて明らかに常軌を逸しているということです。
現時点でTwiterにてその被害報告が投稿されているが、
- 「ロボコンはほんとあたまおかしい」
- 「ロボコン、短期派遣型のロボットなので軽率なクロスオーバーが可能なの、野に放たれた獣という感じ」
- 「1つ1つの言葉は日本語なんだけど、連なると全く意味が解らなくなる」
- 「映画館ではロボコンが上映されてYouTubeではヘボットが配信されてジャンプ+ではボーボボが連載されてる2020年、ハッキリ言って厄年だと思う」
興味深い事象だが、鑑賞した人々は口々に本作を視聴したことを「キメる」と形容している。これは、本作が違法薬物であることの危険性を示す、動かぬ証拠となりうる。
おかもちを振り回して坦々麺に命が宿り、その担々麺がヒロインの心を掴むために、
地球征服を画策。ところが、時同じくしてヒロインであるロビンちゃんも世界征服を目論んでいたため、口からビームを吐いてロボコンを付け狙うも、
突如現れた”トルネードババア”の登場により、事態は一変する、
どういう頭してればこんなストーリーが書けるんですかね、、、
▲犯行は『仮面ライダー』『戦隊ヒーローシリーズ』の最大手である東映によるもの。
制作プロデューサーを努めた白倉伸一郎氏は、取り調べに対して、以下のように語っている。
「ご覧になった方に、明日を生きる勇気が湧いてくる作品になればいいなあと思ってつくっています。少なくとも、制作陣の人生は変わりました。毎日タンタンメンを食べては、『明日のタンタンメンはどこがいいかな……』と未来に希望を託しています」と語る白倉プロデューサー。
この聴取が行われたのは2020年8月であるが、この時点で既に汁なし担々麺による
心身の喪失、自律神経への支障が伺える。
が、無論のことであるが、映画は1人の人間では成立しない。
今作はコロナ禍の及んだ期間内に撮影された。以下は、監督を努めた石田秀範氏への事情聴取の様子である。
同氏は、『仮面ライダークウガ』(2000年)から始まる「平成仮面ライダー」シリーズで活躍したほか、WEB配信ドラマ・劇場映画としてリリースされ、そのショッキングなバイオレンス描写やハードなストーリー描写で特撮ファンの度肝を抜いた『仮面ライダーアマゾンズ』(2016年)シリーズのメイン監督を務めた。
今から20年前の『燃えろ!!ロボコン』でも14本ものエピソードを(ヒデ・I名義で)手がけた実績を持つ。
――新型コロナウイルス感染拡大防止のための「緊急事態宣言」で映画の撮影スケジュールが一時休止するなど、大変な時期での制作だったと思います。企画はいつごろから立ち上がっていたのでしょうか。
企画は3月くらいから進められていて、これから撮影に向けての実務作業を始めようかという段階で、緊急事態宣言が出たんです。僕はいま大分県に住んでいますので、東京の白倉さんと台本の手直しや、撮影にどんなものが必要か、などの打ち合わせをリモートで行なっていました。ある意味、便利な世の中になりましたね。こういう仕事のやり方もあるのかと、感心しました。それでも、僕は基本的に「昭和」の人間ですので、打ち合わせなども実際に顔をつきあわせないと細かなニュアンスや、人間の感情・熱が伝わらないな、なんて思っていますから、やりにくくはありました。でも、こんなご時世になりましたから、仕方ないと思ってやっていました。
――緊急事態宣言の解除後、ようやく撮影が再開されましたが、そんな中でもスタッフやキャストのみなさんウイルス感染の予防のため、万全の状態で臨まれていたんですね。
撮影スタッフも通常より少なくして、できるだけ「密」を防いだりしていましたね。スタッフもそうですが、役者さんたちが大変だったと思います。本番以外、テストのときはみんなフェイスシールドをして、本番のときだけ外して芝居をするんですが、あれは役者にとってはかなりの負担でしょう。みなさん、本当によく頑張ってくれました。
脚本を担当したのは浦沢義雄氏。
氏は、かつて『カリキュラマシーン』という子供向け番組内にて、「ちゃあはん」と「しゅうまい」の結婚式というシュールすぎる世界観で視聴者のド肝を抜いた。
私は、幼少時代に観た『激走戦隊カーレンジャー』の第32話、『RVロボ 大逆走!』
を想起せざるを得ない。
『RVロボ 大逆走!』のおおまかなあらすじは以下のようなもの。
おいしいオイキムチを求め、怪人(ヅケヅケギューリー)を地球に向かわせる
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現地で出会った子供の証言で焼肉屋へオイキムチを求め向かう
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「ここにキムチはない」と焼肉屋の主人が地球儀を指差すが、そこは北朝鮮。
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韓国へいくため、ヒーローたちのロボットを強奪、乱戦となる。
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芋ようかんを食し、怪人が巨大化。ロボットとの戦闘へ。無事勝利を収める。
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併映の『スプリンパン〜まえへすすもう』『人体のサバイバル』による合併症
『ロボコン〜』が終了したあとは、子供向けプログラムらしい”息抜き”にあたるプログラムである『スプリンパン〜まえへすすもう』という作品が上映されるが、
これもまた、かなりのキチガイ度数で我々の脳細胞を刺激してくる。
内容としては、”踊るのが大好きな女の子”であるスプリンパンと、山の”山どん”。りんごのリーダーである”りんごリーダー”、が約10分間踊り続けるという狂った内容。
歌の歌詞の「どうせなんでも面白い」という言葉にこの3本上映の本質である狂気を言い当てていると思います。
『人体のサバイバル』は科学漫画を劇場用としてアニメ化したもの。
ヒロインのピピちゃんが登場早々から寄生虫に寄生されていたり、脳に腫瘍が出来ていたりと、とにかく不憫の一言。
褐色ボクっ娘の体内を探査挺で駆け巡る、変態性の高い内容になっています。
いくつになっても「ウンチ」で笑えるのは幸せの一言につきますね。
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経過報告とその後遺症
他の方々からの鑑賞報告にもある通り、『ロボコン〜』からのスプリンパン、『人体〜』の3連コンボはかなりキツかったと言えます。
個人的には、最近観た『ミッドサマー』以上の狂気だったのではないでしょうか。
『人体〜』が比較的飲み込みやすい内容だったため、なんとか現世に戻ってくることが出来ましたが、『ロボコン〜』だけで2時間、劇場にいたままだったら、
確実に精神をやられていた気がします。
この夏、最も狂った映像表現を鑑賞するチャンスは今しかありません。
ぜひ、あなたの目で確認してください。