世にも奇妙な物語 『ザ・ニュースキャスター』

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飯島直子なつい

 

 

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とあるTV局のお抱えニュースキャスターの北村麗子(飯島直子)。

看板であるニュース番組を持ちながらも、プロデューサーや局上層部からいつクビを言い渡されないかという焦りの中、視聴率も徐々に右肩下がりに。

 

ある日、誤って『大統領暗殺』と番組内で読み上げてしまい、局内のスタッフは大慌て。プロデューサーは彼女を叱咤するが、偶然にも、彼女がニュースを読み上げた直後に実際に大統領暗殺を告げるニュースが飛び込む。

 

彼女が誤って読み上げたニュースが、現実のものとなったのだ。

 

あまりにも出来過ぎた偶然に、一か八か、麗子はあえて原稿を読み間違えるが、

またも麗子の読み間違えた内容の通りに事件は急展開を迎えた。

 

原理はわからないが、自分には何か特殊な予知能力のようなものが備わったのだと確信する麗子は、すっかり味をしめて「独占スクープ」と称して次々と独自にニュースを改変していく。

伸び悩んでいた視聴率もV次回服を遂げ、すっかり花形キャスターの地位を取り戻した麗子だったが、それをいぶかしく思った番組プロヂューサーによって、降板を言い渡されてしまう。

当然、そのことを面白く思わなかった麗子は、プロデューサーの殺害を企てる。

 

「当番組のプロデューサーが、突然の落雷により死亡しました。犯人は雷だったようです。以上、北村麗子でした」

 

麗子の目論見通り、TV局を出たところで落雷によってプロヂューサーは落雷によって突然死。麗子の進退を任されていた人物の突然死だったため、麗子の降板の話題は闇の中へ。

 

自宅に帰り、ひとり祝杯をあげる麗子。

 

翌日、局に出勤する麗子だったが、どうもスタジオの様子がおかしい。

何があったのか、ディレクターに聞いてみると、昨晩の落雷で電波に乱れが生じ、放送事故になってしまっていたのだという。

 

いまいち合点のいかない様子の麗子。録画した放送を見せてもらうが、絶句する。

 

 

「当番組のプロデューサーが、突然……死亡しました。犯人は…………北村麗子でした」

 

 

麗子の報道は現実のものになってしまったのだ。というオチ。

 

普段の回に比べて、カット割りも多い印象で、報道番組のヒリヒリとしたスピード感も真に迫るような感じがして好きですね。

また、「言ったことが現実になる」という設定に一切の説明がなく、

あくまでも人間の因果応報というストーリーを短い尺なりに無駄なく見せていて好感が持てました。

 

飯島直子の美貌の裏に潜む腹黒さや嫉妬深さもよく出ているのだが、自宅でキャッキャとはしゃぐ姿を見ると、なんとも切ない。